初めてゲームマーケットに出展する皆さんには、様々な不安があるかと思います。
ゲームマーケット公式ホームページはもちろん、先輩サークルさんのホームページなども大変参考になりますので是非リサーチいただければと思いますが、ここでは、作品づくりに関連して萬印堂によくお寄せ頂くご質問にお答えします。

「自分たちのゲームを、どうやって世に送り出すか!?」を決めるのは、完全に皆さんの自由です。
ですので、以下は正解でもなく、また全てのケースに当てはまるわけでもありませんが、「初出展で右も左もわからない」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

1.どれくらい製造すればいいの?

何セット作るか、これは非常に悩ましい問題です。
たくさん作れば製造単価は下がりますが、一方で売れ残りリスクも上がります。
SNS
などを駆使して上手に宣伝し、初作品200セットをゲームマーケット1日で完売する猛者もいますし、数個しか売れなかった、というケースも聞きます。

正解はなく、そのあたりを悩みながら決めていただくのも楽しみの一つだと思いますが、萬印堂としてのオススメは、「ゲームマーケット初出展は50~100セット」です。
この数量では、完売しても利益はほぼ出ない(むしろ出展料などを考慮すれば赤字)かもしれません。
しかし、そうやって無理せず毎回出展して新作を出し、少しずつファンを増やしながら徐々に製造部数も増やしていく、というのが、長くゲーム製作を楽しんでいただけるコツなのでは、とこれまで多くのサークルさんを見てきて感じます。

なお、最近流行りのクラウドファンディングを活用してあらかじめ販売数に目途を立てる、というやり方もありますが、クラウドファンディングにも特有の難しさがありますので、慎重に検討してみてください。

 

2.販売価格はどのくらいに設定すればいいの?

① まず方針を明確に

販売価格の設定にあたっては、まず
 A.「利益重視」なのか、「赤字でもいいから自作ゲームを遊んでもらうことを優先」なのか、という【目的】
 B.「利益重視」の場合は、「直売のみ」か、「お店への委託販売も行う」か、という【販路】
の2つの方針を明確にしておくことをオススメします。

「利益重視」であれば、全てのコストを洗い出し、さらに一定数が売れ残ってしまうリスクも考慮した上で、赤字にならないように販売価格を設定する必要があります。
そしてコストは、「直売のみ(ゲームマーケット出展や自社通販サイトでの販売)」か「お店への委託販売も行う」かで大きく異なります。

一方で、「赤字でもいいから自作ゲームを遊んでもらうことを優先」であれば、「市場相場」(このサイズのカードゲームなら~円くらいで販売されていることが多い)を元に販売価格を設定すればよいでしょう。

ですので、まず上記ABの方針を明確にしておくと、検討いただきやすいと思います。

② どんなコストがあるのか確認

製作・販売に関する主なコストとしては以下が挙げられます。
なお、サークル内のメンバーが作業する場合は実際の出費はありませんので、考慮しないケースが多いようです。
ゲームデザイン費用
グラフィックデザイン費用
製造費用(試作した場合は試作費用も)
ゲームマーケット出展費用(出展料、ブース装飾関連費用、交通費、宿泊費、厳密には販売スタッフ人件費も)

上記①で述べた、「お店への委託販売も行う」場合は、上記に加えて
委託販売の経費

がかかってきます。
委託手数料はお店によって異なりますので個々に確認が必要ですが、販売価格の~%、という形で徴収されるのが一般的です。
また、お店へ商品を発送する費用もかかりますのでお忘れなく。

 

委託手数料は、「買取(お店に渡す段階で全数が売上として確定)」か「委託(実際にお店で売れた分だけが売上になり、売れ残りは返品される)」かで、掛け率(%)が変わるよ。
お店では委託手数料を見越した販売価格を設定しつつ、ゲームマーケットではそれより安い特別価格で販売する、というやり方もあるよ!

 

③ 販売価格を設定

あくまで一般論ですが、全国のお店で販売されているような市販品の販売価格は、製造単価の3倍以上にする(例:500円で製造したものを1,500円で販売)のがセオリーと言われています。
「3倍以上」というと儲けすぎのように聞こえますが、全くそんなことはありません。
人件費・お店に払う委託手数料・売れ残りリスクなどを考慮した上で、利益が出るようにするためです。

では、単純に製造単価の3倍以上に設定すればよいかというと、もちろんそうはいきません。
作品のサイズ、コンポーネント(パーツの豊富さ)、内容、などに応じた「市場相場」がありますので、これとあまりにかけ離れた価格設定では、売れにくくなります。
したがって、最低でもまとめて1,000個程度製造して製造単価を落とさないと、現実的には難しいです。

1.で述べた通り、「ゲームマーケット初出展は50~100セット」がオススメですが、この場合、どうしても製造単価は高くなりがちなので、この一般論は当てはまりません。
上記①の方針次第ではありますが、実際には、製造単価の2倍程度で販売価格を設定するケースが多いようです。

 

このあたりのお悩みを解決するため、萬印堂ではカードゲームの「小ロット応援パック」を提供しているよ。
通常だと50セット税込73,700円(=製造単価1,474円)のところ、税込38,500円(=製造単価770円)に抑えられるから、カードゲームを1,000円~1,500円くらいで販売することも可能!

 

3.いつから動き出せばいいの?

まず、いつまでに手元に必要か、を考えましょう。

  • ゲームマーケットの何日前に必要か(事前に会場へ発送するのか、当日自分たちで会場に持ち込むか、により変わります)
  • パーツの箱詰めを自分たちでやる場合、何日くらいかかるか(イベント前日に徹夜、なんてことにならないように…)

その上で、そこから逆算していきます。萬印堂の場合は、製造には通常1か月程度かかりますが、ゲームマーケット前は非常に混みますので、2か月程度は見ていただくようお願いします。ゲームマーケット前には締切をアナウンスしますので、こまめにニュースTwitterをチェック!

 

萬印堂では「ゲームマーケット早割」というお得なキャンペーンがあり、3~4カ月前に発注すると割引を受けられるよ!

印刷会社への発注の前には、

ゲームデザイン(ルール)を考える
コンポ―ネント(パーツの仕様、枚数など)を考える
テストプレイを重ねる
印刷会社から見積りをとる
印刷会社からテンプレートをもらい、グラフィックデザインをする
 (説明書もお忘れなく!見直しの時間がとれるよう、余裕をもって作りましょう)

といった手順を踏む必要があるので、このあたりもしっかりスケジュールに組んでおきましょう。

初めての方の場合、データの不備などで修正が必要になるケースも多いので、余裕をもってスケジュールを組むことをオススメします。

 

じっくり時間をかけて準備する人は、1年以上前から動き出していることもあるよ。(テストプレイに時間をかける人が多いね!)
そこまで早くなくても、遅くともゲームマーケットの半年くらい前からは、ゲームデザインの検討に着手しておいた方がよいかな。

ゲームマーケットカタログの原稿締切にも注意した方がいいよ!そのタイミングまでには、宣伝できる程度の素材が固まっているのが理想かな。